第1章 21世紀情報文化ワンポイントレッスン

 21世紀情報文化の世界で暮らしていくために、そして人類社会の情報文化の向上に資するために、是非知っておきたい基本的な知識をまず勉強したいと思います。

 初めに情報について説明しましょう。“情報”という言葉を辞書で調べてみますと“情報とはありのままの知らせ”とあります。情報とはありのままの知らせであって、その受け取り方は受信者(ユーザ)各自にまかせるというのが情報技術(Information Technology, IT)の世界の基本的姿勢です。

   情報技術の世界の大きな目標は、“ありのままの知らせ”である情報を

伝えることです。

 例えば“明日は晴です”という情報を考えて見ましょう。
情報技術者は,この“明日は晴です”をありのままに伝えることに,専念します。

 例えばこの情報が というように、いたずらによって雨、延期などに変わったり、あるいはウィルス、ノイズによって文字化けしたりすることを防ぐために努力を重ねます。このことが情報技術の世界の大きな目標なのです。

 “ありのままの知らせ”としての情報を、ユーザがどんな反応で受けとるか、このことに大きな関心を持っている世界が情報ビジネスあるいはeビジネスの世界です。

例えば“明日は晴です”という情報も、明日、運動会があって、そこで活躍することを楽しみにしている人と、明日は自宅でゆっくり身体を休めようと思っている人とではずい分受けとり方が違うはずです。
 情報ビジネス(eビジネス)の人達は、ユーザがどんな音楽、どんな映画に関心を持っているか等々を調べます。そして、やはり十分情報倫理に配慮してビジネスを展開します。

21世紀情報社会に豊かな文化を築くために という形で相互に協力しながら努力を重ねていくことが望まれます。そして、勿論、両者には情報倫理に十分に配慮することが望まれます。

 情報技術の目標は、情報を正しくそして安全にユーザに届けることですが、この目標を達成するために「情報セキュリティ技術」が活躍しています。  「情報セキュリティ」は国際標準(ISO/IEC17799)で、次のように定義されています。

国際標準(ISO/IEC17799)の定義
 「情報セキュリティ」とは、情報について以下の三つの事項を維持することと定義されています。
 「情報セキュリティ」についての知識は、ネット社会の安全性、信頼性を守るために、とても大切です。情報セキュリティ技術を支える暗号は に大分類されます。

 共通鍵暗号は紀元前から現代にいたるまでの長い歴史があります。大量のデータを高速処理できるという特徴があり、広く使われています。

 公開鍵暗号は30数年の歴史しかありませんが、秘密通信だけでなく、電子署名(ディジタル署名)、電子投票などの手法を編み出し、21世紀電子社会におけるさまざまな活動を可能にしています。

 例えば実印を押した書面をネットを通して送った場合、本物と全く変わらないコピーが無数に作られる恐れがあり、非常に危険です。
 ネット社会でハンコの役割をするディジタル署名(電子署名)は公開鍵暗号の手法をうまく応用することによって可能となりました。

 因みに米国・アイルランドの間で交わされた文書には筆での署名ではなくディジタル署名でされました。
 国際間の約束に史上初めて電子署名をしたのは、米国のクリントン大統領とアイルランドのアハーン首相の二人でした。情報セキュリティの分野では歴史的なことだったのですね。

ここでコンテンツにとって、とても大切な著作権について考えてみましょう。著作権の目的は以下のようですが、コンテンツの違法コピーを防ぐということよりもコンテンツの世界を健全に発展させることを主眼にしていることに注意したいと思います。

著作権保護の目的:
 音楽、映画、書籍、美術、コンピュータプログラムなどの著作物を保護し、このことによって音楽、映画等々の世界の健全な発展をはかること。

図1

著作権は以下のように分類されます。

著作者の権利: 著作者人格権 例えば、小説や映画のストーリーを変更できるのは著作者のみで、他者は原則、変更できません。なおこの権利は、永久に消滅することはありません。
著作者財産権 著作者は例えばユーザあるいは著作隣接者から報酬を受けることができる権利です。
著作隣接者の権利: 例えば作曲家は著作者ですが、オーケストラ、録音者、放送者等が著作隣接者となります。著作隣接者が、ユーザから報酬を受けることができる権利です。


著作権の保護期間は以下のように定められています。




21世紀情報文化発展のキーポイント


 豊かな21世紀情報文化の花を咲かせるために、基本的に大切な姿勢を図1に示しましょう。

図2 赤ちゃんの人権宣言



 図1に示しましたように,豊かな感性,創造性を育むための環境の充実によって,感性,創造性にあふれた乳幼児世代の誕生に結びつくでしょう。この流れは

 乳幼児→青少年→成人

の世代へと,連綿と受け継がれていくことでしょう.21世紀情報文化を花咲かせるために、大きな希望をもちたいと思います!



TOPページへ   次章へ